calculation128_128ビジネスローンの返済方法にはどういうものがあるのでしょうか?今回はビジネスローンの返済方法について解説します。

1.残高スライドリボルビング返済

「残高スライドリボルビング返済」というのはビジネスローンの借入残高ごとに毎月の最低返済額が決まってくる返済方法のことです。

クレジットカードのリボ払いと言えばわかりやすいですが、クレジットカードのキャッシング、リボ払い、カードローンでも採用されている返済方法です。

ローンカード型のビジネスローンを採用している金融機関のビジネスローンに多い返済方法と言えます。

例:オリックスVIPローンカード BUSINESS

ご利用直後の残高毎月返済額
~50万円以内15,000円
50万円超~100万円以内25,000円
100万円超~200万円以内40,000円
200万円超~300万円以内60,000円
300万円超~400万円以内70,000円
400万円超~500万円以内80,000円

メリット

  • 毎月の返済額が少なくて済む

デメリット

  • 残高が減ると毎月の返済額が少なくなるため、最低返済額のまま返済を続けているとなか
  • なか完済にたどり着かない

2.元金定率リボルビング方式(元金均等返済)

元金定率リボルビング方式というのは、支払い元金を固定して、それに利息を加えた金額を返済する返済方法です。

あらかじめ○○回で完済するという完済予定が立てやすい返済方法と言えます。

例:ビジネクスト

元金:200万円
実質年率:15.00%
約定支払日:30日毎設定
元金の支払割合:2.0%の場合

支払回数支払元金支払利息支払総額元金残高
1回目40,00024,65764,6571,960,000
10回目40,00020,21960,2191,600,000
30回目40,00010,35650,356800,000
50回目40,00049340,4930
総額2,000,000628,7432,628,743

メリット

  • 完済までの期間が借り入れ時に決まる

デメリット

  • 毎月返済額が変わる
  • 毎月の返済額負担が残高リボルビング返済よりは高くなる

3.元利均等返済

元利均等返済は住宅ローンの返済方式などにも利用されるローンの代表的な返済方法です。

元金と利息の合計額がいつも一定になるように返済する返済方法です。

事業融資主体の金融機関のビジネスローンで採用されていることが多いようです。

例:

100万円 金利10% 借入期間5年の場合

毎月の返済額:21,247円
毎年の返済額:254,964円
総返済額:1,274,755円
利息:274,755円

メリット

  • 毎月の返済額が完済まで一定なので返済計画が立てやすい

デメリット

  • 借入金残高の減り方が元金均等返済よりも遅くなる
  • 元金均等返済よりも利息が増えてしまう

4.一括返済

ビジネスローンの場合は、短期の資金繰りに利用されることが多く、売掛金が入金されるまでの2ヶ月の間のつなぎ資金ということも珍しくありません。

そのため、一括返済と言うような返済方法を用意している金融機関もあります。

「6か月以内であれば一括返済が可能」というようなものです。この場合、その間は返済をせずに6か月目に利息も含めて一括で返済することを意味します。

ローンカード型のビジネスローンも、繰り上げ返済がいつでもできるので全額返済すれば一括返済可能とも言えるのですが、この場合は毎月の返済もしなければなりません。純粋な一括返済の場合は、途中期間の返済は不要で、一括返済の期限に一回返済するだけです。

メリット

  • 支払いが一回だけ
  • 短期かんのつなぎ融資などで利用可能

デメリット

  • 期間限定でしか利用できない

まとめ

ビジネスローンの返済方法は

  1. 残高スライドリボルビング返済
  2. 元金定率リボルビング方式(元金均等返済)
  3. 元利均等返済
  4. 一括返済

の4つが主な返済方法です。

返済方法ごとのメリットデメリットを把握したうえで、ビジネスローンを比較検討する必要があります。